技術シーズ
炭素めっき(カーボンめっき)
電解液に溶融塩を用いることにより、水溶液系では不可能な「炭素の電解めっき」を実現しました。
■ 緻密質炭素めっき
非常に緻密で耐食性が高く、基板との密着性にも優れた「緻密質炭素めっき膜」を形成します。
燃料電池のセパレータや反応容器内面の処理、厳しい環境に晒される電気電子部品の配線・ケーシングなどへの応用が期待されます。
H21 経済産業省 戦略的基盤技術高度化支援事業採択
H23 京都市ベンチャー企業研究開発補助事業採択
H23 (公財)京都産業21 中小企業技術開発促進事業採択
H25 中小企業庁 ものづくり中小企業・小規模事業者試作開発等支援補助金採択
H25 (公財)京都産業21 連携型イノベーション研究開発事業(企業連携型)採択
H27 NEDO 新エネルギーベンチャー技術革新事業採択
■ 多孔質炭素めっき
ナノレベルの多孔質構造を有する、「多孔質炭素めっき膜」を形成します。
バインダーレスで純炭素から成る多孔質膜は、様々な電極材料や触媒担体への利用が期待されます。
「溶融塩キャパシタ」用の高性能電極としても使用しています。
プラズマ誘起電解による金属ナノ粒子製造技術
タンタルやタングステンといった高融点・高硬度の難加工性金属をはじめ、従来法では製造困難な金属ナノ粒子の新たな製造方法を提案し、量産装置の実用化に取り組んでいます。
H21 JSTシーズ発掘事業他(同志社大学との共同研究)
H21~H26 JST A-STEP 採択
H28 中小企業庁 ものづくり・商業・サービス新展開支援補助金 採択
リチウム電池電極材料や磁性材料、半導体材料をはじめとする様々な機能性合金粒子・金属化合物粒子を作製可能です。
常圧アンモニア電解合成
アンモニアは古くから人類の生活や生産活動に関わりの深い物質です。
その製法は、触媒を使って、高温・高圧で窒素と水素を直接反応させるハーバー・ボッシュ法。100年の歴史を持つこの製法に取って代わる革新的なアンモニア合成法として、当社では「常圧アンモニア電解合成法」を提案し、実用化に向けた研究に取り組んでいます。
H21 NEDO エコイノベーション推進事業採択
H25 経済産業省 再生可能エネルギー貯蔵・輸送等技術開発採択
H26~H30 NEDO 水素利用等先導研究開発事業エネルギーキャリアシステム調査・研究採択
リサイクル
例えば廃磁石から希少な希土類元素だけを抽出・分離回収する。従来技術では分離困難な元素でも、溶融塩中であれば選択的に分離回収することが可能です。
高融点・高硬度金属や貴金属、希土類金属など希少金属の幅広い有効利用が可能になります。
H23 京都市 京の環境みらい創生事業採択
溶融塩キャパシタ
溶融塩を電解質に、単極比容量400F/gを超える高性能多孔質カーボン膜を電極に用いた、次世代のキャパシタを開発しています。
高性能二次電池に匹敵する、超高エネルギー密度キャパシタの実現を目指しています。
H19 JST 独創的シーズ展開事業採択
熱起動型溶融塩キャパシタ
高温では通常の溶融塩キャパシタとして大容量の充放電を行い、冷却して電解質塩が固化しても、貯蔵したエネルギーを長期間貯蔵できる、全く新しい概念のエネルギー有効利用デバイスです。
表面窒化
溶融塩中では材料表面の電気化学的な高機能化が可能です。
窒化もその一つ。300℃以下の低温から500℃以上の高温まで処理が可能で、溶融塩と触れる基材表面全体を窒化することができます。窒化の他、炭化やホウ化、リン化についても対応できます。
金属表面の合金化と組成・構造制御
水溶液系では扱いにくい元素、例えば希土類元素やアルカリ金属元素などの電気化学反応を使って、材料表面に金属間化合物層を形成させることができます。既製の金属間化合物材料の表面から、特定の元素のみを取り除くことも可能です。
電解精錬
アルミニウム、マグネシウム、希土類金属などの生産において、現在も脈々と受け継がれる溶融塩電解による金属精錬技術。当社では、小規模電解試験を通じた材料開発や電解槽構造改良の提案など、金属精錬技術の持続的発展を支援します。